秋の空

となりの部屋から
母の声
聞こえた
「鏡よ鏡
一番うつくしいのはだあれ?」
「おばあちゃん!」
「まぁ
モットチビリンコはいいこねぇ」



また
となりの部屋から
母の声
聞こえた
「あ!アツヒメが始まる!」
聞いた夫
「え!」
寝転んでいたが
ダッシュで起き上がり
テレビに走る
「あ、違った違った
まだやった〜」

ずっこけました


東京から来た母が
帰る日
駅まで送った


「おばあちゃあん
おばあちゃあん
きてくれてありがとう−」


チビリンコ一生懸命手をふった


わたしは
自分のばあちゃん
おもいだした


秋の空はやさしいです