バリ島

年末のバスの中
偶然出会った
ムラトさんと
お茶をした


そのムラトさんに
教えられ


滋賀県守山市は


おすすめ
佐川美術館


いってきた


水庭に浮かぶ
大きな切妻屋根
太い柱


歴史の教科書でみた
弥生時代
高床式倉庫


思い出させた外観は


なんでも
広島の厳島神社
イメージして
建てられている


屋根は
むくりがついた
杮葺きと思わせて
亜鉛メッキステンレス板葺


近代的なのだ


併設する
樂吉左衛門館は
水庭の下
水没している


心細い闇の中
ところどころ
見上げはるか水面より
光は差し込む


ここは
デートにおすすめです


こんな闇の中
二人はきっと
手をつなぎ
どきどきしながら
進むでせう


「あの木はなんですか」
受付のおねいさんに
聞くと
教えてくれた
「バリの古材」は
闇の中に置かれてる

そこに並んで座ったら
届く光の青色が


二人を仲良く
してくれます


きっと