太陽の塔

chisatoyellow2010-04-05

「美術館へ行きませんか」


ムラトさんから
メールがきた


行きます行きます




偶然バスん中
ムラトさんと再会してから


時々一緒に
芸術を志す我々である


そんな2人の共通
ダントツ心奪われるもの


それは
太陽の塔


彼女と私
太陽の塔を見ては
心震わせる




そんなわけで


今もっとも意中


鉄鋼館で開催中の
EXPO'70パビリオン


行きたい
行きたい
めっちゃ行きたい
鉄鋼館へも行きましょう






ちょっとだけ
太陽の塔について
語らせてもらうと




1970年大阪万博
メインパビリオン「テーマ館」は


地下、地上、空中の3層からなっていた




太陽の塔
この3つの層を接続する働きを持っているのだ


シュミレーションしてみると
こんな感じだ


まず


正面入口から
下りスロープのベルトへ乗り
地下へ向かう


あたりは暗黒の闇


下へ下へ
闇を進むうち
自分が無に戻る錯覚におそわれる


ここはどこだろう
自分はなんだろう


そう思い始めた時
小さな無数の光が無限に輝きだす


いのちが生まれる予感


ふと
地下の層は


床が息づき
壁が鼓動する
天井は結合と分裂を示し
血流を表す照明が走る


いのちの誕生を感じるのだ


躍動するいのち
たくさんのいのち
ただいのち


生まれる


喜び
悲しみ
怒り


そして次は
太陽の塔の内部へ進む




エスカレータが
いのちを
太陽の塔の最上部へ連れて行く


塔の内部は血の如く真っ赤に塗られ
生命の樹が上へ上へ伸びている


太陽の塔
右腕にあるエスカレータを抜けると


そこは
一気に光に満ちた空中の層である


天上のひかり
あふれるひかり


魂まで透明になるような
気持ちが空に広がるかもしれない


そして
再びエスカレータで
「母の塔」と呼ばれる
胎盤のような曲面もつ器へ受け止められ


再び
人間の広場という地上へ降り立つ






無数のひかり


生まれるいのち


広がるたましい

それはきっと
みな共通の記憶