引越しのバイト

学生ん時


といっても
29才で大学へ入学した時




私はたびたび
生活資金に困ったりした


そんなときには
引越しセンターでバイトします


「明日、バイトできますか」
などと電話して
突然バイトできるのがメリット


日給でお金もらえるのがメリット


しかし
けっこうきつい重労働だ


なかでも
一番強烈な引越しといえば
大学教授のそれだった


新杉田にある
2階建て古い木造家屋から


これでもかこれでもか
というほどのダンボールを運びだし
葉山の新居マンションへ届けた


その中身すべて本だった


重いはずだ


お願いだから大学教授よ


一冊でも重いのに
大きいダンボールへ
詰め込まないでおくれ



いためます




あまりに重かったから
鮮明に記憶へ残る
バイトの思い出