ありがとう志村愛

年賀状書きに終始する一日
本日106枚書く


書いてる途中で
トイレに入り
ホット一息ついてたら


「チイ」
「チイ〜!」
「チイィィィッ!」


と表で遊んでいたモットチビリンコの呼ぶ声がした


私はトイレに入ってンだよ・・・と
返事をしないでくつろいでいたら


「チイィィィィィィィィィィィィッ!!!」


めっちゃでかい声で呼んでくる


仕方ないので
ナンダネ・・・と返事をすると


「チイ、今おトイレやろぉ?」
「ウンコやろ?音が聞こえるモン」
「クッサーイ!!」


などと大声で叫ぶではないか


ここは社宅の3階だ


昨日が御用め
大勢の人々が在宅中の昼下がり


なんてことを発言するのだ


ここで私は
とあるテレビドラマを思い出した


それは「ありがとう」というタイトルで
小学2年の時
楽しみに見てたTBSのドラマだ


主演は水前寺清子さん
チーターである


彼女は魚屋でラブちゃんと呼ばれている
近所の石坂浩二氏はこのラブちゃんに惚れてるが
不器用のためなかなか彼女へその気持ちを伝えられないのだった


それにひきかえ
石坂浩二氏の弟の井上順さんは要領がよく
兄へ恋愛指南をするのだった


例えば井上順さんは
「女の子はデリケートだから」
「例えばさトイレにはいってる最中に」
「外からラブちゃーんとか呼ばれるのは嫌がるもんだよ」
石坂浩二氏へ進言するのだ


その時私は子ども心に
そういうもんかネェなどと
思ったりしたもんだが


40年ほどたったいま
実際その状況と近い立場におかれると
まことにデリケートである


井上順さんのたとえ話に
いまさらながら納得するのだった


さぁ
明日こそは
ガスコンロを掃除しよう
がんばれワタシ