オーエル2

そこで学んだことといったらたくさんあります。
秘書の先輩からは名刺の受け渡し方やお茶の入れ方やお茶の出し方なんか教えてもらいました。
課の一つ上の先輩からはコピーの取り方や宛名シールの貼り方などほんとうにてとり足取り色々。
宛名シールを曲がって貼っていたら「会社のイメージだからまっすぐ貼るように」。
封筒のテープを細切れに貼ってたら「封筒開ける人の立場になってセロハンテープは
長いの一本ではるように」。
そんな細かいことって注意される度にしくしく思ってたけど、細かいことが大事なのだ。
そしてそんなことを今でもよく覚えているものだ。そしてそしてそれが礎になるものだ。

商社だったから電話でお客さんやメーカーの人と話す機会が多かったです。
最初は電話にでるのがこわかったけど
そのうちに声の出し方のトーンや
物を頼むときの言い方などがわかってきたです。
それでも半年以上はわからなかったような気がする。
自分ではきを使ってしゃべっているつもりでも
客先には怒られ、メーカーの人にはなかなか頼み事を聞いてもらえなかったり。

ある日一人で留守番していて
電話でお客さんに納期を尋ねられ
「今担当者がいないので折り返し電話します」といったら
「君はその会社の人間だから君も担当者だろう」と怒鳴られたときは
しくしく泣きました。ツヅク