腹筋とバタフライ

陣痛促進剤の点滴は一時間で効いてきた
陣痛はいたいけど
声にだして痛がると
もっと痛くなる気がします
声を出すと体力も消耗するし
声をださずに痛みを逃す必要がある
私の場合はもってきた厚手のタオルをぎゅうっと
絞って息を長く吐きながら痛みをのがしました
マタニティスイミングでは平泳ぎの時
25mを10かきくらいで行きつけるよう
息を長く吐きながら泳いでいました
それをイメージしながらいたみを過ごしたです
そのうち昼寝をしていたうちのチビリンコが
おきてきて
夫と一緒に部屋へはいってきました
今回はチビリンコも出産に立ち会う、と
昼寝して備えていたようです
陣痛がそのうち40秒つづくようになり
激痛になりました
とてもこわいです
おそろしかったです
タオル絞りでは対応不能になり
夫の腕の皮膚が破れるくらい絞ってました
チビリンコは「なんで?どううしたん?」静かにきいてました
ストレッチャーで隣の仮設分娩室に運ばれて
(当日お産がたてこんでおり普通のベッドに分娩台を
仮設でとりつけて対応していた、と後から知りました)
子宮口が全開し
助産婦さんが「はい、いきんで!」
夫とチビリンコは「ひひふう」と掛け声
腹筋に力をこめていきむのですが
女は腹筋だ、と思ったです
そして腹筋はバタフライだ、と感じたです
たった一ヶ月間スイミングに通っただけでしたが
腹筋はバタフライで確実についてたようです
いきむときは
40秒間プールの底に3回潜る練習の時をイメージしました
イメージは痛みのがしたり
現実をコントロールしたりすることができるんだな
そうそう、小西先生が「分娩台に上がるタイミングは」
と教えてくれました
「陣痛の間隔が短くなって便がでそうになったら」

便だか赤ん坊だか
なんだかわからんけどでてくるような感じで
助産婦さんがおけつの穴をぐうで押して
くれていました
それがかなり楽でした
先生は「髪の毛がみえてきたよ、あと三回いきんで」
夫が「あと三回だって、がんばれ」
そして3回いきんで
おやつの時間をちょっとすぎた3時31分に
赤ん坊が誕生したです
超音波の診察では3400gくらい
小西先生の触った感じでは3400〜3500gくらい
といった予想を上回り3752gの赤ん坊でした
大きいです
それにしてもチビリンコは
あんな恐ろしい現場によくたちあったです
ふう〜