中学1年はスカート

「型紙にそってしるしを
生地へうつすこと
これが縫い線」
クリハラアキコ先生はいいました
60歳近いお母さん先生です
皆一斉にチャコールで線をかくです
「縫い代は横1.5cm、裾6cm・・・
これが縫い代線」
また一斉にかきかき
「できたら裁断」
はさみをいれるのは緊張
線からゆがまないよう
慎重に切るです
切り終わった私の水色デニム生地
よく見ると
ミーちゃんのより小さい
あれ
向いのチビちゃんのよりも小さい
なんと慎重に
縫い線にそって生地を切断していた
「おー?!」
クリハラアキコ先生が
放課後再び家庭科室へきなさい、
といいました

訪ねると
隣のクラスの女の子が1人
「どうしたの?」
「ダーツ切り取っちゃったの
先生が放課後きなさいって」
切り取られたダーツ
切り落とされた縫い代
ちくちく張り合せ
「ちょっと小さくなっちゃうけど
仕方ないね」
クリハラアキコ先生は
どじっ子達のスカートを
なおしてくれました
こうして
無理矢理ツギハギのスカートは完成したのでしたまる