カキ氷味


午後から晴れ
4月保育所から小学校
あがったリョウくん
「ボクが冷蔵庫から
ジュースだしてコップについで
どうぞ、ってだすんや
友達んちは遊び行くと
お母さんがお菓子やジュース
だしてくれるんやで」
お母さんに言ったそうだ
せつないよね
そんなん言われると
小さい頃
友達んちへ遊びにいくの大好き
そこでだしてもらうおやつ
今でも覚えている一品があるよ
千里ニュータウン
小学2年生
向いの山の団地にすんでる
フミちゃん
「うちインコおるねん」
みにいきました
ピンポン
「いいとこきたな!今からおやつ」
フミちゃんと弟
台所でなにかつくっている
「おまちどお、これな」
フミちゃんがくれた
「カキ氷味の飲み物やで」
ごくごく
「ほんとにカキ氷の味するな」
「な」
ごくごく
ふみちゃんと弟は
水に砂糖を溶かし
振舞ってくれたのでした
そのあとインコをみせてくれました
フミちゃんと弟は窓をしめ
インコをカゴからだすと
口にインコのしっぽをくわえ
顔を振って勢いをつけ
インコをとばしました
インコはすごい勢いで飛びました