要冷蔵

chisatoyellow2007-04-24

妹の幼稚園生活
帰るとき
幼稚園児は口あける
先生は肝油を一粒
そこへポイポイいれていく
園児たちモグモグ食べるのだ
砂糖まぶしてあるそれは
甘くやわらかく
今まで体験したことのない触感
妹は肝油のとりこになった
彼女は考えた
おもいっきり
肝油を味わいたい
一粒でなく
一度に沢山噛みしめたい
その日から
彼女はひそかに
口へポイポイされた肝油
手に握り持ち帰るようになった
母に缶もらい
その中へ肝油を貯める
いつの日か
たまった肝油おもいきりほうばり
かみしめるのだ!
そんな野望があるとはしらず
ある日
缶に何かいれてる妹を私はみた
こっそり缶あけると
その中には肝油が数粒
1個取り出したべてみた
うまかった
それから時々
おなかがすけば肝油をもらった
妹はコツコツ肝油を貯めた
ある夏の暑い日
小腹がすいたので
また缶をこっそりあけてみた
すると
なんとなんと肝油
夏の暑さで溶けていた
その形は見る影もなかった
妹の野望は露と消えたのであったまる
教訓
肝油は溶けるので要冷蔵庫保管