カンピョウ

「ハヤフジさんカンピョウって何からできるか知っとる？」
職場の休憩室で所長とスイカ食べていたセガワさんが聞いた
チダさんちの畑でとれたそれは前回より増して甘かった
「だいこん」
スイカ4つ目即答すれば
「アカンナこりゃ」
と言われた
「カンピョウはユーガオから作るんやで」
ふうんそうなんだと思っていたら
「ホンマは知っとたろ」
「いま都会育ちのフリしたやろ」
言われた
自慢であるがこちらは都会育ちの純都会人である
多感な小学生時代に大阪から東京へ転校し
大阪弁イントネーションからかわれ
東京弁せっせと習得した
故に言語に関してでも都会人である
アナウンサーが使う発音をかなりの正確さで話せる
イントネーションと発音だけでなくトーンも正確だ
訓練生の出席取るときだって
「…セガさんツボウさんナガさん」までのナ行アの段までのトーンと
次からの「ニシムさんハセガさんヒグチさん…」のナ行イの段からのそれを
厳密に区別し使用しているこだわりをも持ち合わせているわけである
フリなどしなくとも十分都会の香り放っていると思っていただけに
不本意だ不本意
ユーガオってなに？見たこともありませーん
カンピョウ巻きよりお新香巻きの方がたべたいでーす
ところで訓練生のエビスさん
その人に似合うカラー診断ができるそうだ
今日は色んな色のフェルト束をもってきて
メモトさんとフジさんの色診断をしていた
それによるとメモトさんは夏色の空色とピンクが合う色なんだって
次回ワタシも診断してもらいます
何色とでるかしら
いっつも群青色の作業服きてるから
群青色とかになるのかしら
診断には30分かかるそうだ
わくわく
からふる
なついろさまー
梅雨あけました