コンビーフとセスナ

chisatoyellow2007-07-28

就職活動真っ只中
8月末で6ヶ月の職業訓練修了予定
訓練生の方々
リクルートスーツは黒がいいんでしょうか?」
そんな質問されたりする
先方に失礼ならなければ
どんなスーツでもよいと思うです
ちなみにワタシのそれは
ありきたり紺色だったが
妹は確か淡い黄色だった
紺や黒やグレーのそれらに混ざり
ちらっとそこだけ明るくなってよいカンジでしたよでした
ところで就職活動の思い出としては
つらくきびしい活動期間
いろんなのがある
たとえば
ある商社うけたときの面接
ワタシは商社のOLに憧れていた
それも丸の内のOLに憧れていた
そして第一志望は三井物産であった
しかし第一志望に募集はなく
受けることさえもできず
ほんだら商社ならどこでもいいや

手当たりしだい商社を受けた
時は昭和60年台
男女雇用機会均等法が制定され
女子の総合職募集が始まった時期である
その商社はコンビーフとセスナ機の取引で有名であった
初めての女子総合職の募集
海外出張もあるらしい
履歴書の得意な科目に
「フランス語」と書いた
自己紹介は授業でならった仏語を駆使し
暗記していった
一次面接二次面接とも
仏語自己紹介は難なく通過
そして臨んだ第3次最終面接
扉ノックし「どうぞ」と中へ入ると
そこには見知らぬ外国人がいた
「彼女はフランス人です」
面接官の1人が言った
え?パリジェンヌ?
「ハヤフジさんなにか彼女と会話してみてください」
思いがけぬ展開めまい感じつつ挨拶
…ボンジュールの後自己紹介
その言葉うけパリジェンヌはぺらぺらはなしはじめた
何しゃべっているのか理解不可能
しかし会話とはキャッチボールであり
ボール受け取れば今度はこちらが話す番
話す言葉がミツカラヌ
しかしここで黙ってはいられない
仕方なくなんか話した
「ジェバ・チュバ・イルバ・ヌザボーン・ブザベイ・イルゾーン」
「?」
「ジェ・チュア・イラ・ヌザモン・ブザモン・イルモーン」
パリジェンヌと面接官戸惑い隠せず
「なんて言ったのですか?」
仕方なし答えた
「私は行く君は行く彼は行く我らは行く君らは行く彼らは行く」
「次は?」
「私は愛す君は愛す彼は愛す我らは愛す君らは愛す彼らは愛す」
「へ?」
要するに暗記してた動詞の活用形である
これは会話でなく暗唱である
得意科目はフランス語でなく暗記する事とばれ
またひとつ就職活動に失敗したのであった
内定ゲットへの道は果てしなくつづくのであったジャジャン