なはりのなっちゃん

わたしのばあちゃん
高知県安芸郡奈半利町に家を持つ
戦争で夫を亡くし
JTB添乗員しながら三姉妹育てた
定年後は自宅改造し
喫茶「アロハ」毎朝6時からモーニング350円
地域の皆さんに提供してきた
夏休みには毎年ばあちゃんちへ行っていた
ばあちゃん8年前に亡くなったが
家はいまでもあるので
今年の夏もばあちゃんちへいった
そして待望の奈半利港出航
コーラル号へのり珊瑚をみてきた
このコーラル号は波が高けりゃもちろん欠航
晴れてても海がにごっちゅうきに欠航と
なかなか出航むずかしい
予約3回めにしてやっとやっと乗船と相成った
コーラル号は14人乗りで船底がガラス張りなっており
船進みながら海底除ける優れものの船である
船長はニシカワさん
頼れる海の大将風貌
そして1人の女の子が船にのりこんだ
「ガイドを務めます堀川奈津です
奈半利なっちゃんて呼んで下さい」
なっちゃんは年のころ20歳位だろうか
てきぱき
奈半利の海や珊瑚について説明していく
奈半利に珊瑚がやってきたのは
テトラポットがおかれてからで
25年前です
珊瑚がテトラポットにつきはじめ
あれよあれよと増え
漁師さんがなんだなんだといっていたら
珊瑚研究する学者の人たちも奈半利にやってきました」
「珊瑚は水温が低すぎても高すぎてもだめです」
地球温暖化奈半利の海温度上がり珊瑚生息可能なりました」
「緑の珊瑚は強いです近くに珊瑚がやってくると
液だして相手を溶かしますが緑珊瑚はまけません」
「あ、そこにウニ見えます、おいしいですよ」
「ワタシの足の裏にウニのトゲささってます
ウニのイガは軍手でとれます栗ほど痛くないです」
珊瑚はもちろんおもしろかったが
わたしは珊瑚よりなっちゃんに興味津津
「なんか質問ありますか?なんでもいいですよ」
なっちゃんが聞いた
「あの珊瑚は何歳くらいですか?」
となりのおばさんの質問
「ゆらゆらゆれてるあれも珊瑚ですか?」
斜め前のおじさんの質問
なっちゃんは学生さんですか?」
そしてこれがワタシの質問
つづく