きみ

見上げると
いつもより
おおきな月
のぼっていた


もしも
きみ
もっともっと
大きかったら


クレーター
見えるほど
大きかったら


きっと
わたしは
旅人で


いろんなところ
旅をして


旅をして


旅人となり
生きるんじゃないだろか

ひとつのところに
とどまらず


流れて
流れて
流浪の旅人


きみは
静かに
ひかってる