今日は星野監督
星野監督の顔
描いた
この似顔絵見て
監督、自分だってわかるかしら
そう心配していたら
「それは問題じゃないよね」
夫が言った
「それもらって
星野監督がうれしいかどうかだよな」
なるほど
うれしくなかったらどうしましょう
とりあえず
これ額にいれ
会ったとき渡すのだ
いつ会うかわからないから
いつも鞄にいれておく
そうしたら
仕事が休みの水曜日
朝から雨が降っている
私の予感はほとんど当たらない
星野監督
こんな日に
モーニング
食べにきたりしないだろう
そう思いながら
店のドアくぐると
そこに
星野監督がいた
黒くて大きい
店はすいている
隣の席へ座ろうとしたら
「奥へどおぞ」
店のおねいさんが
声をかけた
座った席から
星野監督の腕が見える
黒くて太い
10キロくらいありそうな
でかくて厚い腕時計
はめている
ｽﾎﾟｰﾂ新聞読んでいる
ママさんと時々話してる
星野監督と同じ
「Aセット 今日はホットで」
注文する
私がすっかり食べ終わった頃
星野監督
立ち上がり
ナントおつりうけとらず
外へでて行った
追いかけて
ほしのかんとく
と
呼ぶ
監督
ふりかえり
「こんな雨の中じゃなく
店にいるとき話しかけろよ
暇してたのに」
そういって
似顔絵の横へ
サインしてくれた
サンキューベリマッチ
ミスター星野
クミ、メッセージわたしたよ〜
