坂上雲

散歩の途中


本日も
空へ向かい


わたしたちぃー
宇宙とつながってるなァーー



チビリンコへ話しかけると




「・・・シー、チイ」


彼女が言った






ところで




夫は大河ドラマの大ファンだ




ドラマが始まるかなり前から


原作を読み


勉強に余念がない




半年前


次の大河は


坂の上の雲だ、よしっ!」


と思い込んだ夫は


第6巻まで読み進んだところで


「えっ・・・!」


間違いに気づく









めげることなく


毎週


秋山兄弟の活躍を


楽しみにしている年末




真之氏が好物の空豆


夫もばりばり真似して食べる






こないだ大好きな


ミッシェルバッハのクッキーローゼ


こっそり1人で食べてたら


「ちょうだい」


夫が話しかけてきた


一つあげたら


「もっとくれ、くれ」


というではないか


そこで


えー、ヤダ、豆食べたら


と答えると


夫は考えこう言った


「キミが年をとったら」


「老人ホームへ入るやろ」


「ボクがある日面会に行く」


「手土産はクッキーや」


「ホラ、キミの好きなクッキー持ってきたで、と見せる」


「キミは喜ぶ」


「ところがそんな時に」


「1個しかあげないで」


「それでもいいんやな」


夫は大河ドラマのように語った






クッキーローゼ
ほんとにうまいおいしいです