沈丁花

chisatoyellow2010-03-18

年末からのつらい日々


実は妊娠していたのだ


しんどいつわり
生きてるのがいやんなる


なにもかもいやんなる


ごはん炊ける匂いもいや


味噌汁の匂いもいや


水さえも
それを飲むのに
勇気がいる


ベランダガーデニング
花も草も
みな枯れた


鉢の中
めだかも
みな死んだ


もう通勤も苦しいと


所長に訴え
仕事を辞めた


そして
苦しいつわりと向き合うと


次は
流産したのであった


手術が終わると


苦しいつわりは
すこしづつ
去っていった


水が躊躇なく飲める


味噌汁もごはんも
おいしく食べれる


ベランダガーデニング
土を耕し種を蒔く


鉢に水草揺らぎ
めだかはすいすい泳ぐ


そして


あのなわたしな
流産してな、と話すと


「わたしもな・・・」
そう教えられることの多さに


静かに驚く




わたし以外の人は
着実で計画的な人生歩んでる
そんなふうにおもいこむわたし


みんな生きるのは
同じなのに


はじめてなことばかりなのに