聞いて調べて探しておく
チビリンコが骨折した
その日は
卒業式だったので
登校時刻が遅かった
それで
我々3人は
まず
モットチビリンコの保育所へ行ったのだ
彼女を送った後
チビリンコは
保育所の柵に上り
降りようと思ったとたん
足を滑らせ
左腕から落ちた
痛い痛いと泣き叫び
送迎のおかあさんたちが集まって
1人が車で
地域の整形外科へ
チビリンコ抱きかかえる私を
運んでくれた
そこの待合に到着し
チビリンコは泣いて叫んでいたが
受付女性は「順番を待ってください」
涼しい顔で告げてきた
子どもが泣いてるのだ
私は診療室に入り
医師へ「痛がってるからみてくだい」
と叫んだ
医師はちらりとみたが
言葉をかけるでも
治療するわけでもなく
話にならない
再び
チビリンコ抱きかかえ走った
隣の消防署へ助けを求めた
救急車で
南の浜の病院へ運ばれた
レントゲンをとり
折れてずれた肘の骨
先生が手で整復し
ギプスをした
そして
「応急処置はしたけれど
もしずれが大きくなって
手術になれば
ここには設備ない」
先生はそう言った
「手術ができる大きな病院へ行ってください」
そこで
紹介された大きな病院へ行き
再び診察してもらう
泣いて叫んで痛みを耐えて
3度夜をすごし
再びレントゲン
さいわいにして
応急処置がよく
骨はずれていなかった
手術せずにすむことになった
突然の怪我や病気は
めっちゃあわてる
どこの病院へいけばいいか
動転してわからない
しかし
はっきり
わかったのは
まず第一に駆けつける病院が
どんなに重要か
ということだ
どこに
信頼できる病院があるのか
もしもに備え
周囲に聞き
自ら調べ
探しておかねばならない
そして
突然その時がきたら
迷わずその病院へ駆け込むのだ
これは
検診でも同様だ
もし
疑いがあり
再検査になったら
もし
手術になったら
検診の段階から
病院を選んで受ける
どこが
たよれる病院か
なんでもない時から
頭の引き出しにいれておく
第一歩がとても重要なんだ
それが今回
一番伝えたいことです
以上