ばばばあちゃんとガァリック娘

小学校へ
絵本の読み聞かせ
行った


読んだ本は
ばばばあちゃんの「よもぎだんご」


読み終わると


「聞きたいことがある人!」
先生が子どもたちへ投げかけた


すると
ハイ!ハイ!


手が挙がる


ばばばあちゃんの年はいくつですか?」


えーと、74才です


「・・・えぇっ!」
「74才?」
「なんでしってるん?」


子どもたちがざわめく


エーと、実は適当に答えました


「なんや、適当かぁ・・・」


ハイ!ハイ!
また、手が挙がる


ばばばあちゃん
なんで
ばばばあちゃんていうんですか?」


えーーと
それは
ばばばあちゃんの名前が
馬場やすこっていうから
馬場ばあちゃんです


「えぇっっ・・・!」
「そうやったんか!」
「・・・ひょっとして適当ですか?」


エーーとエーーと
適当に言いました、ごみんに


子どもたちざわめく


それにしても
私はこの
「なにか質問ありますか?」
が好きだ


想定外の質問は私の血潮もざわめきます




ところで
私は団地に住んでる


下に住むツルマさんと
元お隣のツハラさんと


ご飯たべた


ツルマさんもツハラさんも
2才年上だ


遠い昔


私が中一なら
ツルマさんとツハラさんは中三


あの年頃


一年生は三年生に
おそれおおくて
口も聞けなかったけど


今では
みんなおんなじだ


同じもの
一緒に飲んで
ちゅるちゅる食べる


バリうま




バリうまといえば


「ガァリック娘」


ガーマリさんからもらった
琴平町みやげ


「トーストに
バタ塗って
焼いて
これ塗って
食べたらバリうま!」


ガーマリさんが言った


ほんとにバリうま


ありがとガーマリさん