ギャル3話

その一、ムラトさん


ムラトさんは
イマ白州次郎に夢中なのだ
と言った


あんまりかっこいいから
白州次郎がすきなのか
伊勢谷友介さんがすきなのか
わからないほど
現在こころ奪われてる
そう言った


三宮はマルカ食堂
窓際の直射日光もろさしこむ席で
そのように話すムラトさんは
めっちゃうつくしかった


そこで私はレレレとこう言った


ムラトさん
いま芸能人みたいに美人やから
ひょっとしたら
伊勢谷さんと結婚するかもな
そしたら私を結婚式呼んでよ
結婚式はやっぱ東京やな
今からダイエットしとくわ


するとムラトさんはヤヤヤとこう言った


「ハヤフジさん、頭いかれちゃいましたね」






そのニ、マー姉ちゃん


いとこのマー姉ちゃん
学校の見学へいく約束をした


もしもし、マー姉ちゃん
見学へどんな格好で行く?


電話にて問い合わせると
「まぁ普通の格好やで」


普通って?
「寒いからダウン着ていくわ」


フウン
「あと寒いからブーツはいてくわ」


へぇ、じゃ靴下は?
「・・・靴下ァ?なんで?もちろんはくで」
「靴下だけじゃなくパンツもはくでっ!」


そだね
ほしたら私もパンツもはいてくわ
「うん、ほんじゃあね」


ほいじゃ、木曜伊丹改札10時で
「うん、バイバイ」






その三、モットチビリンコ


「チイ、わたしな今靴下4枚はいてるで」


え、ホンマ?


「うん、見る?」
「1枚、キュアベリー
「2枚、キュアパイン
「3枚、キュアピーチ
「4枚、キュアパッション




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