ミスターミライ

夕方6時半
ピラメキーノって番組を見る我々


お気に入りは
フルーツポンチってコンビのひとり
ムラカミさんって人だ


このムラカミさんは
めっちゃ不思議な人で


歌も踊りもスポーツもてんで下手だ


格好悪さ満載なのだ
しかしそれをとても格好良くやる


つまり
なんてかっこよくかっこ悪いことができるんだろう
って感じ


もしくは
けがれなく清らかだから純真なのではなく
汚れてぼろぼろになりながらもそん中に
ちらっと存在する、それが真の純真なのだ
って感じ(ちと長い)




もしもこんな男子が同じクラスにいたのなら
私はちょっと彼から目が離せない


かっこよくスマートなクラスのヒーローが
ちびっとハナクソついてたら
目をそらすしかないけれど


ムラカミさんの格好悪さは無敵だ


そのムラカミさんは
ウンコマンズという姿で出演もしてる


私はウンコマンズを見るたびに


加古川で元同僚だったミスターミライを思い出す


その記憶は29才へさかのぼる


かなりどうでもよい記憶だが
あえて語らせてもらうと


その年で大学入学した私は
第2外国語でスペイン語を選択したのだった




同じクラスに当時18才のミスターミライがいた


スペイン語のリカルド先生は
元気良く発音する


我々は後に続いて発音する


リカルド先生「ウン クワデールノ!」
みんな「うん くわでーるの!」
リカルド先生「ウン クワデールノォ!」
みんな「うんくわでーるのぉ!」
リカルド先生「ウン クワデェルノォ!」
みんな「うんこはでーるのぉぉ!」


ここで私は
加藤茶のうんこちんちんを思い出し
笑いを必死にこらえてたのに


ミスターが横で
「ウンコだってよ、ウンコウンコ」
そう話しかけた


これはもうしかたないだろう


純粋なリカルド先生の授業で爆笑してしまいましたのでした


まる




・・・あ、ちなみに
ウンコワデルノの意味は一冊のノートらしいです




Un cuaderno !