ひかる
姫路の的形へ
夫、チビリンコそしてモットチビリンコ
潮干狩りに行く
3人はせっせと
貝をほり
砂にまみれ
日に焼けた
採れたアサリは
ボンゴレスパゲッティと味噌汁の晩御飯
夫はバケツに的形の海水
持って帰ってきた
ベランダに置いてある
この海水が
ナント夜になると光るのだ
バケツを
こつんとたたいたり
かき混ぜたりすると
みどりの光が走る
きれいだ
夜
ふとんに寝転び電気を消すと
モットチビリンコがベランダの戸をあけた
「父ちゃん」
ベランダでタバコ吸ってる夫を呼び
「ひからせてぇ」
とお願いすると
夫はよしよしなどといいながら
バケツをこつんと叩く
すると海水は
電気が走るように光を放つのだった