ハロウイン

ハロウイン


初めて知ったのは高校1年の時


英語のリーダーの教科書に
「10月31日はハロウインです
子ども達は
お菓子をくれなきゃイタズラするぞ
といって町をねりあるきます」
などと紹介されており
ホウ、そのような行事が
アメリカにはあるのかと異国を思ったりしたものだ


それはまだ6月はじめの授業だったので
当日になった頃には
すでに授業内容はもちろんハロウイン
私の頭からすっからカンに抜けてたが


クラスでまめなコミヤくんが
「今日はハロウインやで!」と言い出した
だからどうだというわけでもないのだが


しっかり授業を反復し記憶している彼は
やはりちゃんと京都大学へ進学したのだった


同じ授業をうけていても
身につく人もいれば
そうでない者もいるのだ




ところで
あれから20年以上がたち
ハロウインはクリスマス並に
チビッコたちの行事にとりいれられている


保育所では
大きなおばけかぼちゃが
めだまと口をくりあけられ
飾られてる


こないだかぼちゃをみていたら


カイくんが寄ってきた


カイくんは
かぼちゃの口に手をいれた
それからぐぐっと腕もいれた


そして次なる瞬間
「うわ!ぬるっとする〜」
と腕をひきぬいた


かぼちゃのレロレロな中身が
彼の腕にたっぷりついていた


「ぎょえぇぇ〜かぼちゃのうんこがついたーーー」と
めっちゃダッシュで洗いにいくカイくん


かぼちゃは
くりぬいたばかりだったから
まだなかはねっとりしめってたのだった


それから
なんだかおばけかぼちゃは
乾燥がうまく進まず
中で虫が発生し
かぼちゃの目や口にはいつも虫がぶんぶんとんでいた


そうこうしてるうちに虫は大量にわいて


晴れ舞台のハロウインを待たずして退場したのは先週のことである




本日の教訓:かぼちゃの乾燥は大切