戦い

たて続いて
ゴキブリが3匹出現した


もちろん
大騒ぎだ


チビリンコとモットチビはもっぱら
逃げ惑い
役にはたたない


立ち向かうのは我のみである


わたしは
ウメツ研究室で助手のヤノ先生に教えてもらった
ホウ酸団子deゴキ撃退以来


彼の教えを今でも忠実に守っている


つまり
家中にホウ酸団子を置きまくる


故に
出没するゴキブリたちは
既にホウ酸団子を食しており
弱っている


本来なら
ホウ酸団子メーカーの言うことには
ホウ酸団子を食べたゴキブリたちは
水を求めて外へ退出するので


「家中からゴキブリがいなくなる」
というのが
彼らの謳い文句である


しかしながら
わたしの家は
”いままでこんな豪邸すんだことない”
というような広い家である


どんな広いかというと
ゴキブリが
水を求めて退出するには
外へ到達するには距離が長すぎるのである


みなさん
ご想像できるであろうか


それゆえ
家に弱ったゴキブリが出現し
我らはそのたびに
キャーーーー
アーーーーー
ギエーーーー
などと悲鳴を上げなければならないのだ


チビリンコは
全く戦力にならないものの


口出しが多い


「チイーーーーっ!
ゴキブリは叩かんといテェェェェ!
殺虫剤でやっつけってぇぇぇッ!」
「ぎゃーーーー!」


なんでも
友達からの情報によると


ゴキブリを叩くと
卵を放出して部屋中に撒き散らしてしまうそうなのだ


だからシュウッと殺虫剤でやっつけて欲しいという主張だ


だけど
わたしは殺虫剤が苦手だ


大体
ゴキブリをやっつけると
ぽいっと庭に葬る


そうすると
アリンコたちがせっせとゴキを
どこかへ運んでいってくれる


しかし殺虫剤のゴキブリは
アリンコたちに見向きもされないので


何日も何日も
ゴキブリが庭に鎮座することになるのである


それはいやだ


そんなわけで
本日は朝からとっても疲れた


あぁ
ゴキブリのいない季節が待たれる




早くカモン 秋