信貴山生駒スカイライン
信貴山生駒スカイラインで
不思議な体験
したことがある
22のときだったかなぁ
夜だ
すごい霧がでていた
濃霧って
こういうのをいうのかってくらい
重く厚く濃い霧
スカイラインにはいったとたん
通行止めになった
だから
これ以上
もう誰もはいってこないだろう
ハイビームにしても
50センチ先も見えない濃霧
対向車も
もちろん前を走る車もないのだった
ひょっとして
走ってるの我々だけ?
そんな心細い気持ちの信貴山生駒スカイライン
わたしは助手席にすわっていただけど
運転者と同じくらい緊張していたとおもう
前が全然見えないのだ
夜中の河口湖にボートで漕ぎ出したとき
めっちゃこわかったって
トモコがいってたけど
多分同じくらい
こわかったとおもう
こわいからって
止まっていてもここを抜けられない
ゆっくり進んでいったとおもう
そしてとつぜん急に
次元を越えたような感覚がした
ここはどこか
わたしはだれか
隣の人はだれか
わかんなくなった
となりの人を
あ、このひと、宇宙人なんじゃないか
と感じた
わたしの魂が宇宙へいってたのかなぁ
そんな感じがしたのだった
不思議な体験
信貴山生駒は
きっとほかの時空と繋がってる場所です
と
おもう
いまでも思ってる
こわくて再び行ってません