世界のおわりとはじまりについて
6月はおわりだね
雨ふりの日
27日に芦屋のギャラリーシャルグランで
わたしは一枚の絵をみた
草原の女性は
小児麻痺で足が不自由だったが
車椅子がきらいで
このように這って家族のお墓詣りへいっていたそうだ
シャルグランのナガイさんが
絵を見ながら教えてくれた
この絵は中学の美術の教科書で見た時から
知っていたのに
女性がなんで草原にたおれているのか
知らなかったし
しろうとはしなかった
そしてはじめて知ったのだった
次の日の新聞で
足の不自由な男性が
飛行機のタラップを這って上っているイラストを見た
こういうのは
決して偶然ではないのだと
思う
世界がかわろうとしているんだろうと
感じる
それは
私の世界でもあるだろうし
この世界でもあるだろう
私は世界の中にあるだけでなく
世界は私の中にあるのだ