小林凛さん



眠る姫


小林凛さんのテレビをみた


小林さんは
小学生の時


壮絶ないじめにあった
教室の椅子が壊され
身の危険を感じ学校へ行くのをやめた



俳句を初めて日野原先生と交流をするようになる



高校生活をおくれるようになった小林さんへ
日野原先生は
「高校生活を楽しんでください」
手紙を送り昨年亡くなった



小林さんは
机に突っ伏して泣いた


小学生のころを思い出すと
いじめた同級生のことはゆるせるようになったが

その時の大人たちのことは
考えただけで
怒りがわき
心が荒ぶるそうだ



私も
同じだと思った


わたしは
いじめをうけたわけではないが


何年たっても
心が苦しくなる怒りと
許さない感情がマグマのように湧く出来事がある


もう
この許さぬ思いを湧くことを
わたしが許してあげようと
そう思ってすごしていたが


わたしは
小林さんの言葉を聞いた途端
なんと
この思いがうれしいと
感じたのだ



この思いを
小林さんと
一緒だと思いついた瞬間



もてあますこの思いは
わたしの
誇りになった


それくらい
小林凛さんは素敵な人だった


怒りと苦しみのマグマは変わらず私のなかにあるが
それが
あの人と一緒だと思うと
なんて素敵なんだろうと
思う



どんな気持ちも感情も
よいもわるいもなく


おなじ質量で存在する


そして
きっと
その感情を味わうために
生まれてきたのかもしれない



様々な感情と一緒に