風にふかれて

荒野までのみちのりはかなり厳しかった、と
ムラマツさんはいいました
行きは誰ともあわなくてかなり不安になったそうだ
ハイキングコース、ってガイドブックにはかいてあるし
エミリーブロンテは毎日散歩で歩いていた、って博物館でも
説明があったけど
「あんな道のりを毎日通ったエミリーブロンテってすごいよねぇ」
とむらまつさんは言いいました
道がぬかるんでいて突然
すべって谷におちたそうだ
それでちょっとひとりでは谷からあがれなくて
どうしよう、と困ったそうです
1時間くらい谷におちていたら
やっと
人の気配が近づいてきて「ヘルプミー」
救世主は中年の夫婦でした
「オーマイゴー!」といって
助けてくれたんだ説明してくれました
荒野でヒースをみて風にふかれて
帰ってきたら
荷物を預かっているBandBの主人が心配して
玄関前で待っていたそうだ
泥だらけのムラマツさんをみて
「オーノー!」
無事でよかったです
ムラマツさんは
「あなたが先にストラトフォードアポンエイボンで宿探しててくれて
助かったわ」といいました
役に立ってうれしいわたし