ハルくん

保育所でオタフク風邪がはやっている
オタフク風邪の潜伏期間は2〜3週間
潜伏期間中にも感染力があるかどうかはわからない
多いときは13名
チビリンコもうつった
だけでなく
合併症で髄膜炎になり入院した
今考えると
耳下が腫れ発熱する4日前より
「頭が痛い」と前駆症状がみられた
高熱、頭痛及び吐き気がおさまらず
総合病院での髄液検査では
正常値で殆どゼロの細胞数が334あり
即入院となった
髄液とは脳を守っているものであり
そこへオタフクの菌が入り髄膜炎となる
オタフク風邪の10〜30人に1人がなると本にはかいてある
髄膜炎は予防ができない
「なる子はなるし、ならない子はならない」
医局長の女医先生が説明してくれた
「感染したときに免疫力が低下していたとか
菌を多く吸い込んだからとも考えられる」
髄膜炎の治療は
抗生物質など使わず
自分の力で治癒するしかない
高熱がでる
脱水症状にならないよう始終点滴をしていた
「高熱で菌をやっつけてはいるが
座薬で熱をさげても戦う力はさがらない」
頭痛、高熱と戦っていたチビリンコに
夜、聴診器で診察してくれた看護婦さんが
教えてくれた
「だから高熱時には座薬で体を助けてあげたほうがいいです」
熱は6日目に下がりまた少し上がり徐々に回復へむかう
入院は一週間
普段の生活ができるには更に一週間
当所許可がでて久しぶりの保育所
「ハルくんが大丈夫やったか、って言ってくれた」
ちびっとうれしそうにチビリンコが言った