天平の甍

chisatoyellow2007-07-30

中学にあがると
美術という授業があった
それに対するイメージは
図工であったが
実際授業はじまれば
「なんだ歴史ジャン」
エンタシスや弥勒菩薩
法隆寺東大寺
正倉院百済観音などなど
ケッコーうんざりな科目だ
しかし勉強できるみーちゃんが
一生懸命覚えてるので
ワタシも真似して勉強したものだ
美術の先生は皆に井上靖の「天平の甍」を読め読めと勧めた
かなり奈良時代に傾倒していた感がある
そんなマニアックな先生が出した中間テストの問題は
結構いつも不意をついていた
たとえば
「夢殿はなにをするところか?」
という問題があった
そんなこと中学生に必要な知識なのだろうか?
クイズ番組にでも出ない限りこれからの人生に
役立つことはないであろうと思われる
みーちゃんにもわからなかった
聖徳太子が寝るところ」
そう答え×だったらしい
それにしてもそんな機転が利いた解答できるみーちゃん
イカした女子中学生である
そういわれれば夢殿は
聖徳太子が寝るとこ以外考えられなくなる程のインパクトだ
ところで
加古川にある鶴林寺聖徳太子建立の寺だし
日本海側にある間人は聖徳太子の母出身地らしいし
お菓子の太子堂はタイコドーでなくタイシドーと読むらしいし
四天王寺聖徳太子が建立したらしいし
聖徳太子時代の人々
行動範囲の広さには驚きである
当時東京の中学生だった我々は
修学旅行で京都・奈良
新幹線乗り大移動
法隆寺いってみたら聖徳太子があるいてた」
これは法隆寺行ったときワタシが詠んだ句である
「ハヤフジ、まじめに詠め」
現国のエンドウ先生にはしかられたがその心は
聖徳太子が歩いた景色を今まさにワタシも時を超え
歩いているんだ、という驚嘆の一句である
そんな感じではるか1400年昔の人を
それこそあちらこちらで
身近に感じれる関西であるマル