岐阜雲

岐阜の雲はいい


なかなかいい




私にとって
岐阜はどうしてか
特別だ


住んだことはない
旅したこともない


にもかかわらず


揖斐川
長良川
木曽川
通過すると


血が騒ぐ


おそらく
はるか昔


岐阜のあたりに
暮らしてたんじゃないだろか


それを血が
覚えており


く〜
なつかしー
なつかしー
などと


心臓や腸が
興奮するのであろう


そういえば
岐阜の住所はむずかしい


高校ン時の同級生が
学校卒業し
岐阜の会社へ就職した


彼からもらった手紙のそれは
めっちゃ難しい漢字の羅列


岐阜県各務原市鵜沼各務原・・・


ぎふけん
・・・しか読めぬ




そういえばそういえば
京都市内の住所は長いのだ
元同僚のそれは
京都市中京区室町通錦工事下る菊水鉾町・・・続く


年賀状では
筋肉痛になりそうだ


そういえばそういえばそういえば


明石の住所はかわってる
独身時代に
夫が住んでた近所のそれは
明石市大久保町大久保町・・・


何故に
同じ名が繰り返されるのか






そんなわけで本日は


岐阜の雲
描きたいなァ


などと
ぼんやりすごす
晩夏の午後