サボテンでメキシコ

chisatoyellow2011-04-12

本日
晴朗なれど風強し


雨以外は布団を干す
クッションも干す


偉大なるナイチンゲールの教え
健康と共に守るのだ


うちのベランダで一番
太陽の光を受けるのは


そこから突き出てるBSアンテナだ


それも
丸い円盤の下方から
ググっと伸びるアームの先端


ここは
太陽をサンサンと
何者にもジャマされず
その恵み享受する


ゆえにここを特等席と名づけ


その席の栄誉を私は
うちの丸い穴あきクッションへ授けてる


この丸い穴あきクッションは手編みだ


舞鶴の職場で同僚だったタハラさん
彼のお母さんが編んだものだ


チビリンコの出産・育児で
1年間の育児休業を過ごし
職場に復帰した時


夫を尼崎に残し
私とチビリンコは
舞鶴のアパートにて2人暮らしをスタートしたのだった


そんな我々を色々助けてくれたタハラさん
タハラさんは定年が間近だったから
そのお母さんは80才はすぎていただろう
彼女は手編みのクッションや座布団を沢山編んでくれた


丸い穴あきクッションは3つある
緑と黄色の毛糸で編まれおり
我々はこれを手にすると必ず


「アミーゴ!」
「セニョリータ!」


などといいながら頭にかぶり
メキシカンごっこして遊んだものだ


そんな
丸穴あきクッションを
今日も特等席へ置く


と、そのとき
強い風が吹いてきて
穴あきクッションがとんでった
らしい


らしい
というのは
学校からただいまと帰ってきたチビリンコが
穴あきクッションをその手に持っていたからだ


「チイ、クッション落ちたらすぐ拾いに行かないとダメやろ」
「3年の女子が拾って持ってこうとしてたんやでっ」
「それ、うちのだから返してって5回も言って」
「やっととりかえしたんや」
「持ってかれるとこやったんやでっ」


チビリンコが怒って言った


うちのメキシカンなクッション
もって行きたくなるくらい人気があるのだった




オーラ!
アミーゴ
セニョリータ〜