掃除してたら
手紙が落ちてた
「ハヤフジさんいつもかってにでんわしてごめんね」


誰のか聞くと
チビリンコがクラスのミツくんからもらったものだった


「ミツくん最近謝るの趣味やねん」
チビリンコが言った
「いろんな人に手紙や口でごめんねって言ってる」


そしたらミツくんから電話がかかってきた
プードルが家にやってきたから
見に来ていいよというお誘いだらしい


「え!!ほんま?すぐいくっ」
チビリンコがチャリにまたがり出発すると
モットチビリンコも「わたしもっ」とおいかけてった


それから
5月にチビリンコたちが行った林間学校
DVD鑑賞会が視聴覚室で開催された


見に行くと
画面には5年生のパワー全開
一日中一緒4泊5日の生活
団体生活の塊が画面狭しと映し出されてた


暗幕が閉められた中記憶は巡る


学校は団体生活
そんな時代の自分の気持ち
同じ年頃の集団
たのしいこともあるだろう
いやなきもちもあるだろう


思春期にさしかかろうもんなら
自分がどうしていいかわからない
どれが正しくて悪くて
どうやって生きていけばいいのか
どんなふうにふるまっていいのか
息の仕方さえもあってるのか
苦しかったような気がする


そんなとき
支えになるのはなんだろう


そう考えた時
思い出したのはタレントのIKKOさんだ
わたしはIKKOさんが好きだ
金曜日NHKあさイチ
ナビゲーターとしてIKKOさんが
アーチスト清川あさみさんて方を紹介してた


清川さんは取材側のIKKOさんに興味があると言った
IKKOさんの暗さにひかれるというような発言だった思う


暗さというのはとても黒く重いだろう
白く清らかで純真無垢ではないだろう
しかし白く清く明るくを超えて存在し
更にはそれらの源になるものだと思う


泥だらけになりながら傷だらけになりながら存在する暗さ


そんな暗さを放つ人
わたしも彼を美しいなァと思う