さよならペンギン

朝の通学の時間帯


子どもらに話しかけるのは
私の趣味の一つだ
特に男子は
その反応がおもしろい


通学路で
めぼしい男子に突然


「問題です」
とはなしかけると


皆足をとめて質問を待つ


先週の質問はこれ
「ペンギンは、南極と北極どちらにすんでるでしょう?」


身なりに注意をはらわぬ秀才リョー君は小3
本日もシャツを前後ろに着てた


「ナン」


答えも簡潔で無駄がないのだった


次なる質問は
中1のユー君へ
いつも本を読んでいる


「白狐魔記」
最近なによんでんの?と聞くと教えてくれた
「自分と違う目線で見れるからおもしろい」


そんな彼の答えは
「あのですね、ペンギンは南極に住んでるって思われがちですけど」
「実際は、南極と南米や南アフリカの間くらいに多く生息してんですよ」


ふうん、なるほどね〜
男子中学生の意見は勉強になるなァ


今回の質問は4人にしたが
皆正解であった


もう少し
彼らの知識の糧になるような質問を
私は勉強しなければならぬと心のノートにメモメモ


そんな私が小学校の絵本の読み聞かせで読んだ本
「さよならペンギン」(糸井重里 文)


糸井さんにはとても失礼だが
わたしはこの本が
どこらへんがおもしろいのかよくわからない


しかし
聞いていた子どもたちは
どっかんどっかん受けていた


わからない


どんな絵本が子どもたちにうけるって
それはかわらず私にはナゾである