谷町6丁目

谷町6丁目に行く
空堀商店街


古い建物長屋が並んでる


エモジという紙屋の店長さんによると
130年前に建てられたものらしい


紙屋の前は魚屋で
その前はガラス屋だったという


中崎町から谷町を経て天王寺まで
帯状の地域は戦火を逃れたそうだ


大阪地下鉄の谷町線
紫色のラインで示されているけど
それはお寺がたくさんあるからだと聞いたことがある
戦火を逃れたお寺や町並


戦火を逃れると聞くと
私は速攻
姫路城や南極観測船宗谷を思い出す


奇跡の城と船だ


姫路城も宗谷も
爆弾が落ちたけど
それらは不発弾であり
城も船も現在に生き延びている


きっと谷町も奇跡の町だろう
だから今も生きている


それから
谷町7丁目には道路の真ん中に
大きなご神木がある
大楠だ


戦争中
この木は
白蛇となり
炎から町の人々を助けたんだそうだ


木を見た瞬間
私も
この木に助けてもらったことがあると
思い出した


不思議なんだけど
なんでもみな
すべての記憶を持ってるんだと思う


魂は
DNAにも
宇宙創成からの記憶を持ってるだ


皆知っているはずだ
忘れてるだけだ


時々刺激を受けて
思い出すのだ


胸がきゅっと締付けられたり
涙がなんでかでちゃったり
切なくて恋しかったり


そんな風にしってたことを思い出すんだと思う