知覧鎮魂の賦
知覧特攻平和会館へ行く
夫のたっての希望だ
「永遠の0」という本を読んだらしい
ハルさんファミリーは
鹿児島へ帰省の折
なんどか行ったことがあるらしいが
一緒に付き合ってくれ
みなで知覧へいったのだった
わたしは
49年生きてきたが
恥ずかしながら
広島の原爆ドームに
行ったことがない
こわいのだ
沖縄にも行ったことがない
こわいのだ
何かを思い出すようでこわいのだ
だから
知覧の特攻平和会館も
こわかったが
おそれてばかりいてはだめだと
みんなと一緒に見学した
チビリンコも
タケボンも
モットチビリンコも
しっかりちゃんと自分の目でみて
見学していて立派だなぁと思った
平和会館にはたくさんの人が見学に訪れており
みんな立派だなぁと思った
とにかくみんな立派だ
わたしは
特攻隊員の遺品や手紙や海から引き上げられた戦闘機を
みるたんびに
くらくらし
おろおろし
めまいがして
胸がどきどきした
こどもたち3人は
見学した感想を会館のノートに書いていた
「なんでせんそうするのかわからないから
せんそうなんてだいきらい」
ほんとうだ
わたしもこれからはちゃんと安倍くんへ
戦争反対と行動していこうと誓ったのだった
特攻平和記念会館の入口にあった絵が
とてもよかった
仲矢勝好さんという画家が描いた
炎上した戦闘機から特攻隊員を
6人の天女が救いだす絵
天使のようだ
音楽が聞こえそうだ
写真をとっていいですか?
と聞いたら
館内は撮影禁止です
といわれたので
わたしの心のシャッターをカシャっと押して
こころにおさめたのだった