しんちゃんとわたし

わたしの机
台所の流しの手前40cmの位置にあるのだ


だからすぐ
水も飲めるし水も汲める
手も洗えるし筆も洗える


便利なの〜


こまったことは〜
真後ろが冷蔵庫だで
すぐ食べ物に手がとどくことかな〜
モグモグモグ


そして流しの窓のむこうは金木犀の森があってね〜
もうめっちゃ香りの嵐なんだよね〜


こんなパラダイスってあるかしら
うらやましいでしょう〜


チビリンコは高校生になって
保育所や小学校から一緒だった知り合いは
みんなバラバラになっちゃった


通学路で会うことはもうほとんどない


電車通学の人は
朝早く家をでるだろうし


寂しい限りだ



モットチビリンコの学年諸君においては


わたしの話しかけに応答してくれる男子女子が
きわめて少ないのがつまらん


そしたら
本日
通学路で
しんちゃんにあった


しんちゃんは小3
遠くでわたしをみかけて


「ブクシャラプロクリーっ!」
って呼びかけてきた


わたしもうれしくなって
「バヒャラピボクヒャラニヌーー!」
って返した



そしてしんちゃん
めっちゃ走って学校へいっちゃった


だからわたしも
むっちゃ走って家へいっちゃった〜